GiftBookというアプリを作りました

下手な文章よりJavaでコードを書いた方が誰かの役に立つでしょう、と思って、もう2年もブログとか書かずに、せっせとAndroidアプリを作ったりしていました。

ここ3週間くらいでは、MashupAward9というコンテストに応募するために、チーム「TripleT」でGiftBookというアプリを作っていました。コンテストのプレイベントで「ブログとか紹介ページがあると良いよ」と聞いたので、作るときにこだわったところなんかを書いておきたいと思います。

お祝いを贈る人のジレンマ

30歳前後から、周りのいろんな人の御祝いごとをする機会が増えてきます。結婚だとか出産だとか七五三だとか転職だとか昇進だとか引っ越しだとか新築だとか開店・開業だとか…。
そういうとき私も「めでたいなー!何かを御祝いさせてくれ」と思うのですが、現金だとアレですし、こっちの勝手で大きなモノとか贈ってありがた迷惑だとか邪魔だとか思われたら悲しいし、何が欲しい?なんて直接聞いてみても遠慮されたりしてかえってややこしかったりと難しいものです。
良い感じにオトナになってくると「無難に商品券だよねー」とささっと包んでしまえるのかと想像しますが、もらう方の立場で考えてみれば「それだったら現金のが良くないか」(どこでも使えるし)とか思わないだろうか、とかよせば良いのに私は悩んでしまいます。

そんなジレンマを解決するためにAmazonには(というか欧米では?)ウィッシュリストという機能(文化?)があります。自分の欲しいものを登録・公開しておくと、何かくれたい人がそこから選んで買ってくれるというアレです。
しかしながら日本では、みなさま奥ゆかしいので、常日頃からそういう”あけっぴろげ”なリストなんて公開するのはこっ恥ずかしいのでしょうか、公開している人はかなり少数派のようです。

そこで、カタログギフトというのが結婚式の引き出物なんかでもてはやされるわけですね。あれだと贈る方としては大凡これくらいの値段の中から、好きなのを選んでよ、と提示しつつ、贈られる方としても「ほー、そういえば自分では買わないけど、これ欲しかったなぁ」なんてパラパラ見ながら欲しいものをもらえて、みんなハッピーです。

でも…例えば職場の内輪の送別会なんかでカタログギフトとか渡さないです。見栄えしないし、盛り上がりに欠ける、むしろ若干もりさがるという点では商品券なんかと大差ありません。せっかく送別会のイベントとして、何か贈るんだったら一瞬でも盛り上がる方が良いじゃないですか。かといってネタに走って滑ったら目も当てられません。

そのような、ニッチですが切実な問題を解決するのがこのアプリなのです。

こちらが提示した候補の中から、相手が選んだ商品を手渡しできる

このアプリは、楽天市場(アプリ)、メールと連携しながら、上記の問題を解決できるようになっています。実際にプレゼントを手渡すまでにステップが幾つもあるので、順を追って説明しましょう。

  1.  思い立った人が「ギフト・プロジェクト」を立ち上げる(以下、この人のことを贈る人代表と書きます)。
  2. 贈る人代表は、メールで有志を募ることが出来ます。
    メールを受け取って「参加しようじゃないか」と思った人(以下、有志と書きます)は、アプリをダウンロードしてメールに記載されている「プロジェクト・コード」を入力します。
  3. 贈る人代表と他の有志は、楽天市場アプリで、これでどうだ、という候補アイテムを探してアプリに登録します。(楽天市場アプリの「友達にすすめる」機能で、アプリに簡単に連携します)
  4. 候補アイテムのタイトルや説明を自分で編集できるだけでなく、他の有志が登録したアイテムにコメントをつけたりすることができます。
  5. 良い感じに候補アイテムが集まってきたら、贈る人代表から御祝いされる人(以下、受け取る人と書きます)にメールします。
  6. 受け取る人は、アプリをダウンロードしてメールに記載されている「ブック・コード」を入力すると、有志が選んだアイテムから好きなモノをチョイスできます。
  7. 受け取る人は、コメントなんかを楽しんで読みつつ、好きなものを(有志の予算内で)複数えらぶことができます。このとき、有志の予算が幾らだとか、各品物がそれぞれ幾らなのかなんて野暮な情報は、アプリに表示されません。いかにして予算内におさまるように選択するのかというと、謎のゲージを見るようになっています。このゲージは、アイテムを選択するとその価格に応じて上昇するようになっていて、同時に予算の上限・下限におさまっているかどうかだけが分かるようになっています。(もちろん目盛り表示はありません)
  8. 受け取る人がゲージの上がり下がりの”やりくり”を楽しみつつ、予算範囲内にアイテムを絞り込むことができたら、ボタンを押して贈る人代表に連絡します。
  9. 贈る人代表は、選択された結果を確認して、楽天市場からプレゼントを購入して、来たるべき贈答イベントのときに手渡しするわけです。 ※このとき、有志一同には贈答イベント当日まで内容を知らせない方が、盛り上がったりするかも知れません。

こだわりポイント

上記説明と重なるところもありますが、こだわったポイントを書いておきます。

  • (スクショ:左)
    各ユーザ(贈る側・受け取る側)が、何をすれば良いのか、順を追って画面で説明するようになっています。
    実際に1ユーザが目にするのは5〜10枚程度ですが、全体で30枚くらいのガイダンス画面を組み合わせて立場や段階に応じてきめ細かくサポートしています。
    v1.3からは、FlipBoard風のトランジションを入れました。(このエフェクトを実現しているAndroidアプリはかなり少ないんじゃないかな…)
  • (スクショ:中央)
    さまざまな楽天アイテムへ対応しています。
    楽天市場アプリでは、通常の出展者商品の他に、楽天Booksやゲーム、DVDなど様々な商品を紹介しています。内部的にはこれらの商品種類ごとに取り扱い方が異なっているので個別に対応していますが、ユーザから見ると「友達にすすめる」ボタンからアプリに連携するだけというシンプルなユーザインタフェースになっています。
  • (スクショ:右)
    ブック画面(各プレゼント・アイテムの説明画面)の操作性・機能性にこだわりました。商品写真を大きく表示してしまうと、説明文やコメントの影が薄くなってしまいがちですが、このアプリでは有志ユーザが書き込んだ文章があってこそ「気持ち」を贈れるという哲学から、縦スクロールすることで商品写真よりも「手前」に説明文等を表示するようになっています。
    このときのエフェクトにもこだわっているので、ぜひ動画(できれば実物)でご覧ください。
ダウンロードはこちらからお願いします。